理事長 武藤結花

春の訪れと共に補習校に生徒の笑い声が戻るようになって、三年目となりました。
通学風景もすっかり日常の光景となり、パンデミックのオンライン授業の日々が、まるで遥か昔の夢のことのようにも感じられるようになりました。
とは言うものの、現在、サンフランシスコ日本語補習校を取り巻く環境は、かつてなく厳しいものになっています。オンラインの日本語教材が増え、補習校離れが進んでいることと、パンデミック後の物価の上昇で運営費が増加したことを踏まえて、早急に財政安定を目指すことが今年度最大の課題です。そのために、50年を超える本校の伝統に学びつつも、新しい時代のニーズに合った、更に魅力的な補習校作りを実現したいと考えています。
子供たちはパンデミックを通して、新しい生活・学習環境に素早く順応し、たくましく成長しています。その適応性と柔軟性には、ただただ驚かされるばかりでした。私達大人も同様に、常に柔軟な頭と心で、新しい時代に求められる補習校作りを目指さねばと感じています。
理事会、学校教職員、保護者、そしてコミュニティの皆様と共に手を取り、子供たちのために、より良い補習校作りを目指して前進していくつもりです。今年一年、より一層のお力添えとご理解をいただだきますよう、お願いいたします。