学校長 水谷 靖

 11月19日、秋晴れの下、サンノゼ中高部で「スポーツ大会」のイベントが行われました。

 方法は、クラスごと、男子・女子それぞれ1チームのクラス対抗戦。女子の種目は、ドッジボールとバレーボール。男子は、ドッジボールとバスケットボール。いずれの種目も、学年の隔てなく3ブロックに分けられ、総当たり戦が始まりました。

 中学部1年生が高等部2年生と対する組み合わせがありました。中学生が、身の丈に差がある高校生を相手に、ドリブルで脇をするりと抜くや、瞬時にパスを出して、仲間にシュートをさせ、リバウンドで劣れば、着地した時を狙ってボールを奪おうとしていました。

 同学年同士のドッジボール対決は、ついに内野の数が一人ずつに。それぞれが「絶対に勝つ」「負けたくない」という強い気持ちをボールに込め、全力で投げ、受け、受けるたび、クラスメイトからの声援がヤードに響いていました。勝負がつくや、チームの仲間が内野の生徒に駆け寄っていく姿は青春ドラマを見ているようでした。

 3年ぶりのスポーツ大会。生徒たちは、たくさんの汗をかき、嬉し涙や悔し涙を流し、感動し、仲間とともに輝く姿が見られ、私はここに、教育の原点があると思いました。全てを終えた午後の表彰式。太陽が傾きを変え、子どもたちを称えるかのように、日差しが降り注いでいました。

 これまで補習校は、「スポーツ大会」はじめ、球技大会、運動会など、現地校では行われない学校行事を行ってまいりました。

 その中で子どもたちが、スポーツ競技においては「全力で取り組むこと」、「フェアプレーで戦うこと」、「そして試合が終われば、お互いの健闘を讃え合うこと」を学び、実践しています。また、日ごろの授業も「一生懸命取り組んでいる」一人ひとりの姿、このような集団の質の高さは、他に誇れる補習校の「よさ」と考えています。改めまして、ご家庭のご協力と、先生方の日ごろの指導と努力に、深く感謝いたします。

 今後も、補習校で学ぶ子どもたちには、それぞれのよさを尊重し協働しながら問題解決に取り組む「生きる力」を身に付けさせ、持続可能な国際社会の担い手として、「いつか世界の架け橋」になるよう、教職員の皆様のご尽力と、保護者会のご理解とご協力、理事会のお支えをいただきながら努めてまいりたいと思っております。 そのために補習校は、子どもたちにとってかけがえのない大事な空間にしていきたいと思っています。それぞれ住むところ、通う現地校も違う子どもたちが、週に一度、同じ場所に集まってくるからです。その空間の中で、「ともに学び・ともに遊ぶ」活動を通して、「日本語で学ぶ楽しさ」を実感させられるように、そしてともに歩んでくれているお家の方に感謝の気持ちが伝えられるようにしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。